子宮頸がんについて

「子宮がん」という女性の病気についてどの位知っていますか? 子宮がんには「子宮体がん」と「子宮頸がん」の2種類があります。
「子宮体がん」というのは子宮本体に癌が出来る病気をいい、「子宮頸がん」というのは、子宮頸部(子宮の入り口の辺り)に出来る癌のことをいいます。
では「子宮頸がん」が発生する子宮頸部は、どこなのでしょう?
女性の膣部が体、子宮本体を頭と例えると、子宮頸部はその頭と体を繋ぐ首にあたります。
「子宮体がん」と「子宮頸がん」は出来る場所が異なるだけではなく、原因やなりやすい年代も異なります。
■どうして子宮頸がんになるの?
今まではその原因もあまり知られておりませんでしたが、最近になってやっとその原因が解明され、ヒトパピローマウィルス(HPV)というウィルスが原因であるということがわかりました。
実はこのウィルス、男性のなりやすい病気として知られている「尖圭コンジローマ」(←性器やその周辺に無数のイボが出来る病気)の原因ウィルスと同じものであるということもわかりました。
子宮頸がんの原因というのは、性病の一つであるコンジローマの原因ウィルスと同じウィルス=性感染症が原因だったのです。
つまり、子宮頸がんは、セックスによって感染させられ、癌化していくというわけだったのです。
子宮頸がんは45歳以下の女性の癌死亡原因では世界で2番目に多く、毎年27万人以上が死亡しています。
日本では毎年約7000人が子宮頸がんと診断され、約2500人が死亡、特に20〜30代の女性にとても増えているのが現状です。

■HPV(ヒトパピローマウィルス)って?
HPVはごく一般的なウィルスで、7〜8割の女性が一生のうち一度は感染するといわれています。 HPVには沢山の型があり、例えば皮膚に出来たりする小さなイボ。実はこれもHPVの仕業。
HPVには子宮頸がんを引き起こすものから、尖圭コンジローマ、首周りなどにできる小さなイボなど数え切れない程の型があります。
これらに共通して言えることは、HPV=イボを形成させてしまうウィルスだということです。(子宮頸がん→無数のイボが腫瘍となり、癌化する)
■HPVに感染するとどうなるの?
このHPVというウィルスには沢山の型があって、低リスク型に持続感染するとコンジローマを発症し、高リスク型に持続感染してしまうと子宮頸がんに進行していく、というのが特徴です。
しかし、一時的に感染することは病気ではありません。
大抵の人は自分の免疫力によってウィルスを排除することが可能だからです。しかし、稀にHPVを排除するための力が備わっていない人もいます。
ウィルスを排除できず身体に残ってしまっている状態が長期にわたってしまうことを持続感染といい、この状態が続いてしまうと癌化(細胞の異形成)が始まってしまいます。
しかし、それを早期に発見出来れば、癌化を食い止めることも可能ですが、気付かずに放置し続けて癌化が始まり、更に進行してしまったら、子宮自体の切除=永遠に子供の作れない身体になってしまう、という恐ろしい結果を招く可能性もあります。
子宮頸がんと日本の現状
女性であれば気を付けたい女性特有の病気、子宮頸がん。 ZARD(ザード)の坂井泉水さんも、この病気のため闘病生活を送っていました。
今の日本では、子宮頸がん検診を定期的に受診している女性はわずかですが、欧米諸国では大多数の女性が20歳代から定期的に受診しています。
また、日本では行政検診と職場検診の受診者を合わせても検診の受診率はせいぜい約22%です。 これは欧米の80%以上と比較し非常に少ない数字です。
下のグラフを参照してみても、日本人の子宮頸がんに対する予防意識がとても低いということが言えます。
そのため、子宮頸がんの発症率や死亡率が欧米に比べ非常に高いのが現状です。


“性行為を持つようになったら! ”と覚えておきましょう。
大切なのは早期発見と早期治療
子宮頸がんは、性行為の経験がある女性なら誰もがなる可能性のある病気です。 きちんと定期的に検査を受けて、もしも癌が見つかってしまっても初期病変のうちに治療してしまえば、妊娠も出産も可能で、少しも恐れる必要のない『予防出来る癌』なのです。
子宮頸がんになってしまった女性を調べてみると、ほとんどの人が「検査を受けていなかった…」、という調査結果があります。
検査を受けていなければ、癌を見つけることは出来ませんよね。
子宮頸がんは、定期的に検査を受けることが子宮頸がんを防ぐための唯一の手段であり、一番の予防法なのだと言えるでしょう。
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